
Instagramの広告キャンペーンを成功させる8つのポイント
Instagramの広告は、企業の情報を発信する効果的な方法です。Instagramでは、月間10億人のユーザーが200万もの広告を目にしています。最適なセグメントに魅力的な広告を見てもらうのに、Instagramはとても効果的なネットワークだからです。さらにInstagramの投稿と広告の エンゲージメント率は2.2% となっています。この数字は、SNSのプラットフォームのなかで最高です。なによりInstagram広告は、小額から始められます。とはいえ、Instagramで広告を出したからといって、必ずしも成果が出るとは限りません。成功するためには、よく考えて広告キャンペーンを作り、数値的な目標を設定する必要があります。そこで今回は、広告キャンペーンを軌道に乗せるポイントを紹介します。
1. 目標を設定する
目標を明確に定めない限り、広告キャンペーンの成功はあり得ません。ゴールが定まれば、適切な予算を割り当てて正しく計画を立てられるので、広告キャンペーンの成果を最大化することにつながります。Instagramの広告主の大半は、次のような目標を定めています。
- フォロワー数
- いいね数、コメント数、エンゲージメント数など
- リーチ
- ブランド認知
- ビュー数
- 売上
- 自社サイトへの誘導数
なぜ特定の目標を設定することが重要なのかというと、よりよい計画を立てやすくなるからです。設定した目標を計測できるようにすることも忘れないようにしましょう。OwlmetricsのようなInstagram分析ツールを使って上述の各目標の変化を測定するのもおすすめです。
2. 適切なフォーマットを選ぶ
Instagram広告には多彩なフォーマットがあります。設定した目標に対して適切なフォーマットを選ぶといいでしょう。フォーマットが異なれば、結果も異なってきます。特に一般的な広告フォーマットのなかで、使用を検討したいものはこちらです。
- 写真広告:ブランド認知を高めるのに効果を発揮しやすい広告です。メッセージを伝えるだけでなく、製品カタログを提示したり、エンゲージメントを高めたいときに使われます。
- カルーセル広告:横にスクロールして、複数の写真や映像を見てもらう広告です。閲覧者のアクションを誘発するのに効果的で、広告効果、クリック数、コンバージョンの上昇が期待できます。
- ストーリー広告:Instagramで広告を出す場所として人気のストーリー。ストーリー広告は、一般ユーザーの投稿するストーリーとストーリーの途中に表示されるので リーチを広めるのに効果的です。また知名度向上やコンバージョンを促します。
3. 読んでもらいたい人を決める
Instagramの広告が非常に効果的な理由は、セグメントを特定できるからですが、その前に現時点でどんな人が投稿を見てくれているのか把握して、その属性に広告を見てもらう方法を考えなければなりません。まずデモグラフィックで顧客のペルソナをしっかりと想定する必要があります。年齢、居住地、ジェンダー、興味、収入のほか、ペルソナを設定するために必要な情報を確認しましょう。Instragram分析ツールを使えば、現在のフォロワーの属性が確認できます。成果を最大化するために、どんな人に見られているかを把握することは非常に重要ですので リサーチを怠らないようにしましょう。対象になるセグメントを可視化することができれば、広告キャンペーンはさらに成功に近づくはずです。
4. デザインツールを使う
広告をデザインすることも、対象となる顧客に情報を届けるために重要です。すばらしい広告のデザインには多くの要素が盛り込まれています。
- 単刀直入でわかりやすい文章 ユーザーを一瞬で引き付ける文章にしましょう。読み返さなくても理解できる文章にします。
- ブランドロゴ 通常だと、ブランドロゴが表示されるのは、広告の上部や下部など、目立たない場所ですが、Instagramのアカウント名を広告にタグ付けして、見た人にアクセスしてもらいやすくしてもいいでしょう。
- 要素を絞る コンテストや無料特典などの販促を行っている場合は、関係のない要素を増やさないようにしましょう。画像、メッセージ、色といった要素が販促の邪魔にならないようにします。シンプルで魅力的なデザインを目指しましょう。
- 便利なデザインツール 広告のデザインに便利なCanvaなどのオンラインツールを使ってみましょう。基本的な機能であれば無料です。操作はとても簡単で、フォーマットを問わず、Instagram用の魅力的な広告を制作するのに使えます。
5. 適切な予算を設定する
Instagramの広告キャンペーンを初めて行う場合、どれだけ予算を配分すべきか判断しづらいものです。実際に広告を回しながら、理解を深めていくことになるわけですが、最初は控えめに予算を組むようにしましょう。小額な予算で広告キャンペーンを数回行って、どのような結果になるか試してみます。もっと予算をかけるのは、最初の広告キャンペーンでわかったことを活かせるようになってからがよいでしょう。Instagramの広告において、設定した予算を超えることはありません。キャンペーン毎に予算の上限を設定できるので、その限度額を超える請求は発生しないようになっています。なのでInstagramの広告が予算を問わず、利用しやすいと言われています。
6. CTAをよく考える
Instagramでは、効果的なCTAを考えることがどの広告でも最重要になります。CTAとは、見た人の行動を喚起してコンバージョンを獲得するための短いテキストを指します。実際に行動を起こしたくなるCTAを書くことは、全マーケターが習得すべきテクニックです。なによりもCTAは単刀直入でなければなりません。Instagramでは、カスタマイズ可能なCTAボタンを用途に合わせて追加できます。CTAには、“購入する”、“詳細を見る”、“申し込む”などがあります。メインの文章で伝えたいことを表現して、CTAではコンバージョンを獲得するための行動を簡潔に示します。
7. ハッシュタグを活用する
ハッシュタグを使えば、投稿がさまざまな人に見つけてもらいやすくなります。したがって、優れた広告キャンペーンには欠かせない要素となります。Instagramでは、広告ごとにキャンペーンの内容を変える必要があります。ハッシュタグの効果的な使い方のポイントはこちらです。
- 端的で軽快:平易な言葉で7文字以内に収めましょう。
- 印象的:覚えやすいハッシュタグにすれば、使ってもらえる可能性が増えます。
- ユニーク:よく使われている人気のハッシュタグを使うのもひとつの手ですが、自分のブランドに適切で、なおかつ誰も使っていないハッシュタグを考えることにもチャレンジしてみましょう。
- 関連性:ブランドと伝えたいメッセージと明確な関連が感じられるハッシュタグにしましょう。
- 複数のハッシュタグ:ハッシュタグを5~10個にすると、最も効果的に広告を見てもらえます。
8. キャンペーンをテストする
本格的にInstragramの広告を出すまえにABテストを行い効果を計測するのもよいでしょう。その際、1回のテストで1個の要素だけを確認するようにします。一気にいくつものテストを行おうとすると、経費や時間がかかるだけでなく、複雑で理解しづらくなります。分析アプリに搭載されている有意性を計算する機能を使えば、どのキャンペーンを実行すべきかを分析できます。こうしたポイントは、別の広告キャンペーンを効果的にしたい場合にも適用することができます。成功と失敗を計測しながら、各キャンペーンで最大の効果を得られるようにしましょう。
この記事は、ジャレド・ポライツ(Jared Polites)がe27で執筆しました。パブリッシャーネットワークを行うNewsCredを通じてライセンスされています。ライセンスに関するご質問は、legal@newscred.comへ直接ご連絡ください。
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