
用途に適したロイヤリティフリーの写真素材と映像素材の選び方
プロジェクトに適したロイヤリティフリーの写真素材や映像素材を選ぶのは簡単ではありません。予算内で自分のスタイルに合った素材をどこで探していますか? そして、自分が使いたい方法でライセンスされている素材をどうやって探していますか?
プロジェクトに適したロイヤリティフリーの写真素材や映像素材を見つけるには多くの労力がかかりますが、その工程に圧倒される必要はありません。ロイヤリティフリーの画像素材や映像素材を入手できる場所、見つけた画像素材や映像素材を使っても問題ないか判断する方法、そしてプロジェクトのためにロイヤリティフリーの素材を選ぶ際の注意点を理解しておきましょう。
ロイヤリティフリーの素材の入手場所
iStockやゲッティイメージズなどの有名なビジュアル素材サイトでは、ロイヤリティフリーの画像や映像をライセンスすることができます。
写真素材や映像素材のサイトには、特定の分野に特化したものもあれば、より広い範囲をカバーするものもあります。無料でライセンスできることを売りにするものもあれば、ライセンス料が発生するものもあります。
ロイヤリティフリーの写真素材や映像素材のウェブサイトには、それぞれ長所と短所があります。サイトによって異なる特徴がいくつかあります。
- ロイヤリティフリーの画像や映像の値段(有料の場合)
- 利用可能なフォーマットとサイズ
- 画像と映像のクオリティ
- 素材の量や多様性(もしくは素材のニッチ度)
- 提供するライセンスの種類
- 著作権侵害のクレームからお客様を守る保証
ロイヤリティフリーの写真素材と映像素材の安全性
一般的に、ロイヤリティフリーの画像や映像は、信頼できるウェブサイトから入手すれば、安全に使用することができます。ロイヤリティフリーの素材について、法的な問題が発生することは稀ですが、決して珍しいことではありません。そうした問題は通常、著作権、リリースの有無、ライセンスの範囲外での画像や映像の使用などに起因します。
多くの場合、問題となるのは、素材をライセンスの範囲外で使用することです。そのため、画像の使用方法を含めたライセンスを取得することが重要です。
例えば、素材のなかには、エディトリアル用途のみを対象とするライセンスもあります。エディトリアル用途で使用する場合は問題ありませんが、商業的に使用する場合は、その用途がライセンスに含まれていることを確認し、その他の関連する許可(例えば、素材に登場する人物からの許可など)を確保する必要があります。これを行わない場合は、ライセンス違反になったり、素材に登場する人物から訴えられたりする可能性があります。エディトリアル用途と商用は全く違います。エディトリアル素材の場合だと、フォトグラファーが被写体からリリースを得る必要はほぼありませんが、商用で素材を使用する場合は、素材内の人物や所有物から許可を得ることを意識しなければなりません。多くの素材では、フォトグラファーがモデルリリースやプロパティリリースを取得して、商業利用を許可しています。
では、ロイヤリティフリーの画像や映像はどうでしょうか? 無料の素材サイトに掲載されている画像や映像は、手続きが完全ではない場合があります。例えば、顔が写っている写真の場合、フォトグラファーやビデオグラファーが適切な同意書を取得していないと、その写真の使用でリスクを負うことになります。被写体の人から訴えられる可能性があるためです。
iStockをはじめとする有料の素材サイトでは、ロイヤリティフリーの画像や映像の適切なライセンスを購入することで、著作権侵害などの法的リスクを負わないことが保証されています。そうした保証があるからこそ、安心してロイヤリティフリーの素材を使用することができるわけです。
ロイヤリティフリーの素材を選ぶ基準
プロジェクトのためにロイヤリティフリーの画像や映像を探す場合、ライセンス前にいくつかの検討しておくべきことがあります。
- その画像や映像は、実際にロイヤリティフリーなのか?
- その画像や映像のライセンスは、あなたの必要とするものか?
- その画像や映像は、使用目的に合ったサイズで提供されているか?
- その画像や映像の方向性は、プロジェクトに合っているか?
その画像や映像は、実際にロイヤリティフリーなのか?
ロイヤリティフリーの画像や映像を探す際に、まず確認したいのは、実際にロイヤリティフリーで利用できるかどうかです。iStockのような有名な素材サイトであれば、答えは、ほぼ間違いなく「イエス」です。その他のウェブサイトや、フォトグラファーやビデオグラファーと直接仕事をしている場合は、ロイヤリティフリーについて直接確認する必要があります。
その画像や映像のライセンスは、あなたの必要とするものか?
ロイヤリティフリーの画像や映像のライセンスは、必ずしもすべてが同じではありません。画像や映像のライセンス契約を読んで、自分のニーズに合っているかどうかを確認することが重要です。
例えば、エディトリアル用途でのライセンスは可能であっても、商用でのライセンスは認められないものがあります。エディトリアル用途とは、雑誌、教科書、ブログ記事など、非営利目的で素材を使用することです。エディトリアル用途のライセンスでは、素材を加工したり変更したりすることが制限される場合があります。
エディトリアル用途しか認められていない画像を商用で使うと、将来的に法的な問題が発生する可能性がいくつかあります。まず、ライセンスの条件に違反することになります。2つ目は、人の肖像を利用して、本人の同意なしに何かを販売している可能性があることです。
iStockで扱うすべての画像と映像には、標準ライセンスが付帯しています。これにより、マーケティング、広告、アプリ、ウェブサイト、テレビ、映画、ソーシャルメディア、プレゼンテーション、雑誌、書籍、新聞、製品パッケージなどで素材を使用することができます。
ロイヤリティフリー素材の一般的なウェブサイトと同様に、iStockが提供する標準ライセンスにも制限があります。
ただし、特別な目的で素材を使用できるようにするために拡張ライセンスを利用することができます。特別な使い方の例としては、以下のようなものがあります。
- マーケティング資料、新聞、書籍、製品パッケージなどで、50万部以上の画像を印刷したい場合。
- ポストカード、マグカップ、シャツなど、画像を使って作品を再販したい場合。
- ロイヤリティフリーの画像や映像を複数の人が利用できるようにしたい場合。
iStockの含む多くの素材サイトでは、拡張ライセンスを利用しても、ロイヤリティフリー素材の使用が認められない用途がいくつかあります。具体的な制限事項はウェブサイトによって異なりますが、一般的な制限事項には以下のようなものがあります。
- ロイヤリティフリーの画像や映像をロゴや商標に使用すること。
- ロイヤリティフリーの画像や映像を、ポルノ、わいせつ物、または誹謗中傷のある作品に使用すること。
- エディトリアル用途の素材を商業目的で利用すること。
その画像や映像は、使用目的に合ったサイズで提供されているか?
希望通りの用途で画像や映像を使えることがわかったあとは、その画像や映像が実際にプロジェクトと相性がいいかを確認する必要があります。
ロイヤリティフリーの画像や映像を探すときは、最大サイズと最大解像度を確認するようにしましょう。インターネット上で使用する素材を探しているのであれば、ほとんどの素材サイトで適切なものを見つけられると思います。非常に大きな画像を探している場合や、特定のサイズや解像度の画像を探している場合は、確認を怠ると、後になって問題に気づき、ふたたび画像を探さなければいけなくなり、余計なコストがかかる可能性があります。
その画像や映像の方向性は、プロジェクトに合っているか?
最後に、ロイヤリティフリーの画像や映像を選ぶ際には、プロジェクト全体の方向性と一致しているかどうかを確認する必要があります。例えば、ブランドの色基準に合っているかどうか、すでに撮影/入手した映像と同系統のものかどうか、などです。
ロイヤリティフリーの画像や映像は、品質や美しさに応じて様々なものが用意されています。そうした素材を提供するウェブサイト(特にロイヤリティフリーの画像や動画を無料で提供しているウェブサイト)では、量や種類が限られていたり、非常に特殊な内容のものを扱っていたりする場合があります。自分たちのニーズに合う素材を提供するウェブサイトを利用しましょう。
iStockであれば、さまざまなスタイルに合うように厳選されたロイヤリティフリーの画像や映像を数多く提供しています。色調、方向性、ライセンスの種類、画像サイズ、被写体の数などが決まっている場合であれば、その条件にそって絞込み検索を行って、お目当ての素材をすばやく見つけやすくなっています。
それでは、ロイヤリティフリーの画像や映像の探し方がわかったところで、早速、自分のプロジェクトを魅力的に演出するビジュアルをこちらのページで検索してみましょう。