
注目のiStock専属クリエイター:Milijan Marinovic
ミリヤン・マリノヴィック(Milijan Marinovic)は、過去14年間、モデルとして世界を巡りながらカメラの前で撮影を経験してきました。2009年に初めてカメラを購入してからは、フォトグラファーとしても撮影に勤しんでいます。セルビアのリグ出身でイタリア・ミラノを拠点にしているミリヤンは、現在、ゲッティイメージズ運営のiStockで専属クリエイター“MStudioImages”として作品を提供しています。世界中の多彩な人たちをとらえた写真は、ダイバーシティを反映しているだけでなく、iStockの特徴でもある、ありのままの偽りのない光景であり、ビジュアル素材としてさまざまな業界やシーンで利用されています。もともと使っていたNikonのD90からD850へとアップグレードしたものの、この10年間で培ってきた、生きる喜びに満ちた特徴的な作風はミリヤンの写真に変わらず表れています。今回は、メキシコに滞在中だったミリヤンに話を聞き、モデルや旅行で得た経験が写真にどんな影響を与えているのか、そして、iStockのアートディレクターとどのように写真表現の幅を広げ続けているのかについて聞きました。
フォトグラファーとして活動することで、モデルとしても成長できます。その逆のパターンもあります。
写真撮影を始めたミリヤンはモデルを辞めたわけではありません。モデルの仕事の合間に撮影を行うことで、ふたつの仕事のバランスを取っています。「僕にとって、このふたつは相性抜群ですね」とミリヤンは話します。カメラの前と後ろの両方の立場を経験しているミリヤンは、モデルの気持ちを理解し、どのように意思疎通をすべきかを把握しています。さらに彼がメリットとして挙げているのは、フォトグラファーやスタイリストのほか、ファッション業界の著名な関係者をよく知っていることです。「僕の知る限り大半のフォトグラファーとは違う方法で写真を学んでいます。」
「個性や感情を表現することのできるおもしろい人たちと仕事をするのは本当に楽しいです。」
多忙なモデル活動に伴い、頻繁に出張を繰り返していることで、ミリヤンは世界の見方と撮影の方法が変わってきたと話します。世界を巡ることで、さまざまなかたちで生活を営む被写体を幅広く撮影する機会に恵まれます。被写体としてよく登場するのは、友人、友人の友人、そして撮影で知り合ったモデルの友人たちです。ミリヤンの作品集を見ると、文化、年齢、ジェンダー、場所などが幅広く撮影されており、どの写真でも、友情と幸せがテーマとしてはっきりと表現されていることに気づきます。ミリヤンは次のように話します。「僕は前向きな性格なんです。出身地や宗教、肌の色、ジェンダーが違っていても、誰にでも当てはまる楽しげな場面を無意識のうちに撮影しようとしているのかもしれません」
「何かの合間のふとした瞬間を撮影するようにしています。モデルがリラックスしていて、カメラを意識していないときとか。」
ミリヤンの撮影は、私たちのリアルな世界をダイバーシティを持って表現するだけに留まりません。虚飾のない自然な光景をとらえると同時に、幅広い用途に使える写真を生み出すことも大きな特長です。そうした作風を支えているのは、照明とフォーカスの使い方です。通常、ミリヤンの撮影は自然光を使い、できる限りゴールデンアワー(日没前、日の出後の数十分間の薄明の時間帯)に行われます。「せっかくモデルとロケーションが良いのだから、いい照明でベストの写真を撮る責任があります」と話すミリヤンがよく設定するのは、浅い被写界深度のようです。「浅くすることで、被写体と背景を切り離して、写真から表れる感情を強調しやすくなります」
iStockのアートディレクターとの共同作業も、ミリヤンの撮影に影響を与えているようです。「専属クリエイターなので、クライアントのニーズだけでなく、インスピレーションや業界のトレンドもアートディレクターから教えてもらっています」。 このため、ミリヤンは幅広い業種や企画で活用できる写真を効率的に撮影することができています。ほかにも写真の管理術やスタイリング、ビジュアルに関するアプローチについてiStockのアートディレクターから説明を受けることで、質の高い写真を継続的に制作することが可能となっています。学習意欲の旺盛なミリヤンの姿勢は、安定した仕上がりの写真に表れていますが、その考え方はとてもシンプルなものでした。「そこにいつもいる人の普段の様子を撮影すれば、ありのままの写真が撮れますよ」。
ミリヤン・マリノヴィックの写真はiStockだけ
ミリヤンの作品を含むプラスコレクションの写真は、クレジットパックを購入すればすぐに利用できます。1年に1回、iStockのアカウントにログインしていれば、クレジットが失効することはありません。まとめて買うほどお得になるため、事前に購入しておいて、必要なときに利用するのがお勧め。写真、イラスト、映像など、iStock素材を使ってあなたの表現を引き上げましょう。